仮想通貨の導入に関してUAEは世界第3位にランクしたことが判明しました。
大手国際資産・投資移転専門会社ヘンリー・アンド・パートナーズが発行した「Henley Crypto Adoption Index 2024」は、各国の仮想通貨の導入度合いを評価し、ランク付けするための包括的なベンチマークツールで、670以上のデータポイントを使用して、各国の仮想通貨やブロックチェーン技術の採用状況を数値化しています。
順位 | 国 | スコア(60点満点) |
---|---|---|
1 | シンガポール | 45.7 |
2 | 香港 | 42.1 |
3 | アラブ首長国連邦 | 41.8 |
4 | アメリカ | 41.7 |
5 | イギリス | 36.1 |
6 | マルタ | 36.0 |
7 | オーストラリア | 34.6 |
8 | マレーシア | 34.1 |
9 | カナダ | 32.9 |
10 | タイ | 31.9 |
11 | スイス | 31.1 |
12 | キプロス | 30.9 |
13 | オーストリア | 29.1 |
14 | ニュージーランド | 28.5 |
14同順位 | ポルトガル | 28.5 |
15 | イタリア | 28.4 |
15同順位 | モーリシャス | 28.4 |
16 | パナマ | 27.6 |
17 | スペイン | 27.5 |
18 | ルクセンブルク | 27.0 |
19 | ハンガリー | 26.1 |
19同順位 | モナコ | 26.1 |
20 | アンティグア・バーブーダ | 23.2 |
主な評価基準
以下の基準を総合的に評価することで、各国の仮想通貨導入度を定量化し、国ごとのランキングが決定されます。
公共の採用度: 仮想通貨を使用する一般市民の割合、仮想通貨ウォレットの普及率、取引所の利用頻度などが含まれます。
インフラの導入度: 仮想通貨ATMの密度、仮想通貨に対応する銀行の数、ブロックチェーン関連のスタートアップの存在とその密度などを評価します。
イノベーションと技術: 政府支援のブロックチェーンプロジェクトの数や、スタートアップの活動度などが評価されます。
規制環境: 各国の仮想通貨に対する法的枠組み、規制の明確さ、ICO(Initial Coin Offering)の規制状況、さらに中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)の進捗状況などを分析します。
経済的要因: 金融包摂度、インターネットとスマートフォンの普及率、ブロードバンド速度などがこのカテゴリーに含まれます。
税制のフレンドリーさ: 仮想通貨に関連するキャピタルゲイン税や所得税の状況が評価されます。
UAEでは暗号通貨の使用と採用は、小売業、不動産業などさまざまな分野で増加しています。
今月初め、ドバイの裁判所は画期的な判決で、雇用者と従業員が相互に同意すれば給与を暗号通貨で支払うことも承認するという事例もできました。
さらに、アブダビ証券取引所に上場しているフェニックス・グループとデジタル資産会社テザーも、UAE通貨の安定性、デジタル資産の需要増大、そして世界のステーブルコイン市場への参入を活用するため、来年早々にUAEディルハムに連動したステーブルコインを立ち上げる計画を発表しました。
また、ヘンリー・アンド・パートナーズが発行した「2024年暗号資産資産レポート」によると、現在、世界中で100万ドル以上の暗号資産を保有する個人は17万2,300人おり、これは昨年に比べて95%増加しており、ビットコイン億万長者の数は111%増加して8万5,400人となっているといいます。