
ドバイ(UAE)在住の皆さん、最近「政府から電話がかかってきた」と感じたら要注意です。ドバイの通信・デジタル政府規制局(TDRA)が、詐欺師が公的機関を装った電話で個人情報や金融情報を盗もうとする手口が急増しているとして、緊急警告を発令しました。
この詐欺は、AI(人工知能)を使った「声クローン」技術が悪用され、本物の声そっくりに偽装されるため、ますます巧妙化しています。日本からもドバイに移住する人が増えていますが、海外生活の皆さんも知っておきたいニュースです。
どんな詐欺電話がかかってくるの?
TDRAによると、住民から「自動音声や生の電話で、公的機関を名乗るものが来た」との報告が相次いでいます。詐欺師は以下のような手口を使います:
- 公的機関のふりをする:警察、税務署、通信会社(TDRAなど)を装い、「あなたの口座に問題がある」「罰金がかかる」などと脅す。
- 声クローン技術の悪用:AIで本物の公務員の声をコピーした音声を流し、信ぴょう性を高める。TDRAが公開した啓発動画では、実際にクローンされた声のサンプルが使われていて、「これ本物?」と思うほどリアルです。
本物の政府機関は、電話で個人情報(パスワード、銀行口座番号など)を聞くことは絶対にありません。また、サービス停止や罰金、法的措置を電話で脅すこともありません。こうした「脅し」が入ったら、99%詐欺のサインです。
なぜ今、声クローン詐欺が流行?
UAEでは過去にも似た事件があり、2021年にはAI声クローンを使って企業幹部の声を偽造し、3,500万ドル(約50億円)を騙し取った大規模詐欺が発生しました。
最近の報告でも、2025年に入ってから外国番号からの自動メッセージが増え、TDRAを名乗るものが目立っています。
AI技術の進化で、誰かの声を数秒の録音から簡単に再現できるようになったのが原因です。日本でも「知り合いの声で助けを求める」詐欺が問題化していますが、ドバイでは公的機関を狙ったバリエーションが急増中です。
どう対処する? TDRAのアドバイス
TDRAは住民に以下の対策を強く呼びかけています。シンプルですが、命綱になるポイントです:
- すぐに電話を切る:知らない番号からの電話は、応答せず即切り上げ。話しかけられたら「確認する」と言い、切る。
- 番号をブロック:スマホの機能でブロック登録。繰り返し来るのを防ぎます。
- 絶対に情報を教えない:パスワード、OTP(ワンタイムパスワード)、銀行情報などは絶対NG。政府からの連絡は公式アプリやウェブサイトで確認を。
- 警戒心を忘れず:家族や友人に声クローンのリスクを共有。TDRAの公式チャネル(ウェブサイト:tdra.gov.ae)だけを信頼。
万一被害に遭ったら、すぐにTDRAのホットライン(800 1222)や警察(999)に連絡を。早期報告が他の被害を防ぎます。
ドバイは魅力的な街ですが、多国籍社会ゆえに国際的な詐欺も増えています。日本で慣れた「振り込め詐欺」と似ていますが、声のリアルさが違います。TDRAの動画をチェックして、耳で「本物か偽物か」を訓練してみてください。安全第一で、楽しいドバイ生活を!
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