今日のドバイ
42.1
AED/JPY 40.49

 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 
 Dubai Pickup NEWS ⇔ ドバイ ピックアップ ニュース ⇔ 

ドバイの不動産トークン化プロジェクト:XRP Ledgerで未来の投資を切り開く

ドバイニュース:不動産
公開日:
最終更新日:

ドバイ土地局(DLD)は、2025年3月19日に中東初の政府支援による不動産トークン化プロジェクトを開始しました。このプロジェクトでは、不動産フィンテック企業Prypcoおよびトークン化専門企業Ctrl Altと提携し、XRP Ledger(XRPL)のブロックチェーン技術を活用しています。ドバイの不動産市場をデジタル化し、誰でも手軽に投資できる未来の実現を目指しています。

本記事では、「不動産トークン化」の意味やプロジェクトの詳細を解説します。

不動産トークン化とは

不動産トークン化とは、不動産をデジタルな「トークン(小さな単位)」に分割し、ブロックチェーン技術で管理・取引する仕組みです。「トークン化」という言葉は、英語の「Tokenisation(トークン化)」から来ています。

「トークン」は、ゲームセンターのコインやポイントカードのポイントのような「小さな価値の単位」をイメージしてください。不動産をトークン化すると、大きな物件を小さなデジタル資産に分け、誰でも手軽に投資できるようになります。

具体的な特徴は以下の通りです:

  • 不動産を「分割」して投資可能:一つの不動産を小さな「トークン」に分け、投資家が予算に応じて購入できます。たとえば、1億円のマンションを1000万トークンに分割すれば、1トークン10万円で投資可能です。
  • ブロックチェーンで安全性と透明性を確保:トークンはブロックチェーン上に記録され、取引履歴が公開されるため、改ざんが難しく、安心して投資できます。
  • 少額投資で不動産市場に参加:従来、不動産投資には数百万円以上の資金が必要でしたが、トークン化なら数万円から高級不動産に投資可能。

この仕組みはクラウドファンディングと似ていますが、ブロックチェーンを使い、所有権を明確に管理する点で、より先進的です。

ドバイの不動産トークン化プロジェクトの概要

ドバイ土地局は、中東で初めて不動産の権利書(タイトルディード)をトークン化するプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、Real Estate Innovation Initiative(REES)の一環として、以下の機関と協力して進められています:

REESとはドバイ土地局(DLD)が進める不動産業界の革新を促進し、都市の景観を再定義するプロジェクト

  • ドバイ仮想資産規制局(VARA):仮想資産の規制を担当。
  • ドバイ未来財団(DFF):イノベーションを推進監督。
  • Ctrl Alt:トークン化の技術基盤を提供。
  • Prypco:プラットフォーム開発及び運用。

プロジェクトの目標

  • グローバルなテクノロジー企業の誘致:世界の不動産テック企業をドバイに呼び込み、技術革新を推進。
  • 投資機会の拡大:複数の投資家が一つの不動産を共同所有できるようにし、投資の敷居を下げる。
  • ドバイの競争力強化:仮想資産の地域・グローバルハブとしての地位を確立。
  • 透明性とガバナンスの向上:ブロックチェーンで取引の透明性を高め、投資家を保護。
  • イノベーションの促進:新しい不動産投資商品やサービスを開発。

Prypco Mintプラットフォーム

DLDは、不動産フィンテック企業Prypcoおよびトークン化専門企業Ctrl Altと協力し、「Prypco Mint」というプラットフォームを開発(試験運用中)しました。このプラットフォームでは:

  • 投資額: 最低2000ディルハム(約7.4万円、1 AED ≈ 37 JPY)からドバイの不動産に投資可能。
  • 対象者: 初期段階ではUAEのID保持者に限定されているが、将来的にグローバル投資家にも開放予定。
  • 通貨: 取引は暗号通貨ではなく、UAEの現地通貨(ディルハム)を使用。

ブロックチェーン技術にXRPLを採用

ドバイの不動産トークン化のブロックチェーンの技術には、Ripple社のXRP(エックスアールピー)など暗号通貨でも知られるXRP Ledger(XRPL)のブロックチェーン技術を採用したとCtrl Altが報じています。Ctrl Alt

XRP Ledgerが選ばれた理由

  • 高速かつ低コスト
    XRPLは、1日約200万トランザクションを処理し、取引手数料がほぼゼロに近い(約0.002円)。これにより、少額投資でもコストがかからず、投資家にとって魅力的です。
  • 信頼性と実績
    XRPLは2012年から稼働し、10年以上の安定運用実績があります。他のプロジェクト(例:英国のArchaxによる資金トークン化)でも使用され、資産トークン化に適していると評価されています。
  • 政府との連携
    Ctrl Altは、XRPLをDLDのシステムに直接統合し、従来の登記簿とブロックチェーンの記録を同期。これにより、法的効力を持つデジタル所有権を実現しています。
  • スケーラビリティ
    大規模な不動産市場に対応するため、XRPLの高スループット(大量の取引処理能力)が適していると判断されました。

Ripple社とXRP、XRP Ledgerの関係

このプロジェクトで使われるXRP Ledgerは、Ripple社が深く関与していますが、以下のように役割が分かれます:

  • XRP: XRPLの技術で運用されている仮想通貨で、リップル(Ripple)社が開発。今回のプロジェクトでは、取引はディルハムで行われるため、仮想通貨のXRPは直接使用されていません。
  • XRP Ledger(XRPL): 分散型のパブリックブロックチェーン技術で、誰でも開発に参加可能。Ripple社が主要な開発者だが、オープンソースでコミュニティも貢献。
  • Ripple社: XRPLの主要開発者であり、決済ソリューション(RippleNetなど)を提供。ドバイプロジェクトでは直接のパートナーではないが、XRPLの採用により間接的に恩恵を受ける。

Ripple社はXRPLのコードを維持し、ネットワークのバリデーター(検証者)の数%を運営しますが、XRPLは分散型で、Ripple社が単独で制御するものではありません。

市場規模の予測

DLDは、不動産トークン化市場が2033年までに600億ディルハム(約2.2兆円、1 AED ≈ 36.72 JPY)に成長し、ドバイの不動産取引の7%を占めると予測。この数字は、プロジェクトの大きな経済的影響を示しています。

プロジェクトの具体的な取り組み

パイロットフェーズの開始

2025年に始まったパイロットフェーズでは、以下の活動が行われています:

  • ワークショップの開催:不動産トークン化に特化したワークショップを開催。世界の不動産テック企業が集まり、技術やビジネスの可能性を議論。
  • 実証実験:実際の不動産をトークン化し、取引の仕組みや規制の適用性をテスト。

このフェーズの結果を分析し、課題を解決後、本格導入へ移行します。

技術の仕組み

  • 不動産のトークン化:たとえば、ドバイの高級マンションをトークン化する場合、価値を評価し、1000個のトークンに分割。各トークンは所有権の一部を表します。
  • ブロックチェーンでの管理:トークンはブロックチェーン上で発行・取引され、所有権の移転や取引履歴が記録。
  • 投資家の参加:投資家は専用プラットフォームでトークンを購入し、予算に応じたシェアを取得。

ドバイ、不動産トークン化の現状ステータス
2025年5月時点ではパイロットフェーズ進行中、3,000人以上が登録。運用開始は未定。

日本人にとっての意義とメリット

投資のハードルが下がる

日本では、不動産投資はマンションや戸建てを丸ごと購入するイメージが強いですが、トークン化により以下のメリットが生まれます:

  • 少額から投資可能:数万円からドバイの高級不動産に投資でき、若い投資家や資金が限られた人でも参加可能。
  • ポートフォリオの多様化:日本国内だけでなく、国際的な不動産市場に投資し、リスクを分散。
  • 流動性の向上:トークンは取引所で売買でき、従来の不動産投資より換金が容易。

ブロックチェーンにより取引履歴が公開され、詐欺や不正のリスクが低減。海外不動産投資の「信頼性」の課題が軽減され、日本人投資家にとって魅力的です。

他国の不動産トークン化事例

ルクセンブルク

  • 概要: 高級不動産をトークン化し、少額投資で部分所有を可能に。
  • 特徴: 2021年に「ブロックチェーン法IV」を制定し、デジタル資産の管理を強化。投資家保護と技術革新を両立。
  • 具体例: 豪華な別荘や高級ビルをトークン化。専用プラットフォームで管理コストを削減し、数万円から投資可能。
  • 意義: 高級不動産へのアクセスを民主化し、投資の敷居を下げる。

カナダ

  • 概要: 大規模な住宅開発をトークン化し、投資機会を拡大。
  • 特徴: ブロックチェーンを活用し、透明性と流動性を向上。
  • 具体例: T-RIZE Groupが2024年に960戸の住宅開発(プロジェクト・シャンフルーリ)を3億ドル(約450億円)でトークン化。
  • 意義: 大規模プロジェクトに個人投資家が参加可能になり、不動産市場の活性化に貢献。

インド

  • 概要: データセンターなど成長分野の不動産をトークン化。
  • 特徴: XRP Ledger(XRPL)など高速なブロックチェーンを活用。
  • 具体例: Aurum Equity Partnersが2024年に10億ドル(約1500億円)のファンドを立ち上げ、グローバルなデータセンター投資をトークン化。
  • 意義: テクノロジーインフラへの投資を個人に開放し、新興市場の成長を加速。

アメリカ合衆国

  • 概要: 多様な不動産(住宅、商業、債務)をトークン化し、市場規模が大きい。
  • 特徴: 規制環境が整い、クラウドファンディングプラットフォームと連携。
  • 具体例:
    • Kin Capitalが2025年に1億ドル(約150億円)の不動産債務ファンドをChintaiブロックチェーンで計画。
    • Figure Technologiesが2023年に130億ドル以上の住宅ローン担保証券(HELOC)をトークン化。
    • New Silverが2021年にCentrifugeプロトコルでブリッジローンのトークン化を実施。
  • 意義: 多様な投資商品を提供し、個人投資家の参加を促進。

スイス

  • 概要: 住宅・商業不動産をトークン化し、投資家に多様な選択肢を提供。
  • 特徴: 「クリプトバレー(ツーク)」として知られ、ブロックチェーンに優しい環境。投資家保護が強固。
  • 具体例: 具体的なプロジェクト名は不明だが、プラットフォームを通じてトークン化が進む。
  • 意義: 透明な規制と技術革新で、グローバル投資家を引き付ける。

ドイツ

  • 概要: 不動産債券や物件をトークン化し、効率的な投資を実現。
  • 特徴: Bitbondなどのプラットフォームがトークン化債券を発行し、管理負担を軽減。
  • 具体例: 商業ビルや住宅のトークン化が進む(具体的なプロジェクトは未公開)。
  • 意義: 規制環境の整備で、トークン化市場が急成長。

シンガポール

  • 概要: 都市開発や商業不動産をトークン化し、アジアの投資ハブとして注目。
  • 特徴: 強固な財産権と透明性。政府がブロックチェーン技術を支援。
  • 具体例: 具体的なプロジェクトは不明だが、住宅・商業物件のトークン化が進む。
  • 意義: アジアの投資家に新たな機会を提供し、市場の国際化を推進。

マルタ

  • 概要: 「ブロックチェーン島」として、住宅・商業不動産をトークン化。
  • 特徴: ブロックチェーンと暗号資産に特化した規制を整備。
  • 具体例: トークン化プラットフォームで不動産投資を促進(具体例は未公開)。
  • 意義: 小国ながら、ブロックチェーン技術の先進地として投資を誘致

日本

日本は不動産トークン化の分野で世界をリードしており、以下のような具体的なプロジェクトがあります。

  • 三井物産デジタルアセットマネジメント: 三井物産が17億円の住宅物件をトークン化し、MUFGと「Progmat」のブロックチェーン技術を活用。新しい資産運用サービス「ALTERNA」が稼働。
  • Progmat:MUFGが支援し、海外不動産のトークン化を検討。単一物件を信託を通じてトークン化。
  • Kenedix: 2021年8月に日本初の不動産セキュリティトークンオファリング(STO)を実施し、現在までに約1400億円の資産をトークン化。賃貸物件(Koletシリーズ)も対象にしています。
  • SecuritizeとLIFULL: 2020年にブロックチェーンを活用した不動産投資プラットフォームを開発し、地方の住宅再生を目的としたクラウドファンディングを推進。

Source:CoinDesk

その他のドバイの記事

ドバイが「人間とAIのコンテンツ分類システム」を発表。世界初の透明性を高める取り組み

2025年7月16日、ドバイが世界で初めて、人間とAIが制作したコンテンツを明確に区別する「Huma…
2025-07-17
ライフ

Wizz Air、アブダビでの運航を2025年9月から停止:影響と代替案

Wizz Airがアブダビから撤退 ハンガリーを拠点とする格安航空会社(LCC)のWizz Airは…
2025-07-15
交通

ホルムズ海峡を迂回するUAE石油パイプライン、フジャイラ港の役割と日本への影響

中東情勢はアメリカによるイラン核施設への攻撃(6月22日)とイランの報復としてカタールの米軍基地への…
2025-07-14
特集

日本の運転免許証はドバイで使える?UAE・ドバイでの運転ガイド

結論から言うと、日本の運転免許証だけでUAEで運転することは原則として推奨されません。 UAEはジュ…
2025-07-14
ライフ

エミレーツ航空、2026年に暗号通貨での支払い導入へ。ドバイのデジタル革新を牽引

世界的な航空会社エミレーツ航空が、2026年に暗号通貨での支払いを受け入れる計画を発表しました。この…
2025-07-10
ライフ

UAEの研究:AIロボット教師が小学生の学習効果を8%向上させる

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われた最新の研究で、AI(人工知能)とロボットを活用した教育が…
2025-07-09
教育

UAE、ゴールデンビザのルールを明確化:暗号資産投資家は対象外

アラブ首長国連邦(UAE)は、最近のオンラインでの噂を受け、ゴールデンビザの取得ルールを明確にしまし…
2025-07-08
ライフ

ドバイの夏に大人も楽しめる屋内アクティビティガイド

暑い夏のドバイでは、日中の屋外活動が難しくなるため、涼しい屋内で楽しめる最新のエンターテインメントが…
2025-07-07
ライフ

ドバイが外国人やUAE国民向け「初回住宅購入プログラム」を開始!住宅購入がより身近に

ドバイで家を持ちたいと考えている日本人を含む外国人の皆さんに朗報です!2025年7月2日、ドバイ土地…
2025-07-04
不動産

ドバイで新手の賃貸詐欺に注意!詐欺の手口と対策法

ドバイでの生活を夢見て移住する日本人を含む外国人にとって、手頃な住宅を見つけることは最優先事項の一つ…
2025-07-03
不動産

ドバイで美食を満喫!「サマー・レストラン・ウィーク2025」完全ガイド

ドバイの夏を彩る美食イベント「サマー・レストラン・ウィーク2025」が、2025年7月4日から13日…
2025-07-01
ライフ

2025年7月のドバイ情報

2025年7月 UAEのガソリン価格 ガソリン価格は先月と比較すると7 月のガソリンとディーゼルの料…
2025-07-01
ライフ

夏のドバイ旅行で日本人が気をつけるべき10のポイント

夏のドバイ(6月〜9月)は気温が40℃を超える厳しい暑さですが、適切な準備をすれば魅力的な観光地を満…
2025-06-26
ライフ

ドーハとドバイの空港で大混乱!数千人の乗客が足止め、最新状況を解説

2025年6月24日、中東のハブ空港であるカタールのドーハとUAEのドバイで、飛行機の遅延やキャンセ…
2025-06-25
交通

中東在住者が知っておくべき中東の米軍基地情報

2025年6月24日、中東地域はアメリカによるイラン核施設への攻撃と、それに対するイランの報復として…
2025-06-24
ライフ

ベースボール・ユナイテッド シーズン1 試合スケジュール。日本人選手参戦に注目!

ミドルイーストと南アジア初のプロ野球リーグ「ベースボール・ユナイテッド」が、初シーズン「シーズン1」…
2025-06-23
スポーツ

ドバイ国際空港のスマートゲート:登録確認と利用方法解説

ドバイ国際空港(DXB)は、世界中から多くの旅行者が訪れる巨大なハブ空港です。その中でも、スマートゲ…
2025-06-20
交通

ドバイ国際空港(DXB)のフライトキャンセル最新情報:エミレーツ、フライドバイ、エアフランス、KLM

2025年6月26日更新。ドバイ国際空港(DXB)は中東地域の安全保障状況の悪化により、フライトのキ…
2025-06-19
交通

ハリー・ポッターの魔法の世界がUAEに登場!2025年夏の特別展覧会

ハリー・ポッターのファンに朗報!2025年7月25日から9月14日まで、アラブ首長国連邦(UAE)の…
2025-06-18
ライフ

丸亀製麺がドバイに初進出!「MARUGAME UDON」が7月3日オープン

日本の人気うどんチェーン「丸亀製麺」を展開するトリドールホールディングスが、アラブ首長国連邦(UAE…
2025-06-17
ライフ
ドバイのニュース記事一覧