ウォルト・ディズニー・カンパニーとアブダビの体験型開発企業Miral（ミラル）は、UAEの人気観光地「ヤス島（Yas Island）」に、中東初となるディズニーテーマパーク＆リゾートを開発する計画を正式に発表しました。

このプロジェクトは、ディズニーにとって世界で7番目のリゾート開発となり、ミッキーやプリンセスたちの物語がアラビア湾沿いの美しい海辺で新たな舞台を得ることになります。

ウォルト・ディズニー・カンパニーCEOのボブ・アイガー氏は次のように語っています。

「この地から新たな魔法の物語が始まります。アブダビという芸術と創造性にあふれた都市に、最先端のテクノロジーとディズニーのストーリーテリングを融合させた夢の空間が誕生します。」

“ディズニーらしさ”と“エミレーツ文化”の融合

新しいリゾートは、ディズニーの象徴的なキャラクターや物語、アトラクションに加え、アブダビの文化や建築美、革新性を融合させたハイブリッドな体験空間となる予定。開発はMiralが全面的に担当し、ディズニーの「イマジニア」と呼ばれるクリエイター集団がデザインや運営の監修を行います。

アブダビ文化・観光庁会長でありMiral会長でもあるモハメド・ハリファ・アル・ムバラク氏は、次のように述べています。

「アブダビは、伝統と革新が共存する都市です。今回のディズニープロジェクトは、次世代にインスピレーションを与える“想像の世界”を形にし、家族の記憶に残る魔法の瞬間を生み出すでしょう。」

世界に開かれたアクセス性と経済効果にも期待

アブダビは世界人口の3分の1が4時間圏内に住むロケーションにあり、ドバイ国際空港とアブダビ国際空港を合わせて年間1億2,000万人以上の旅行者が行き交うグローバルハブ。新ディズニーリゾートは、この地の観光・経済を一層押し上げると期待されています。

ディズニー・エクスペリエンス部門のトップであるジョシュ・ダマロ氏は、こう語ります：

「このリゾートは、これまでのどのディズニーパークよりも先進的で、インタラクティブな体験を提供します。美しい海に面した立地を活かし、ディズニーの物語をまったく新しい形で届けるのです。」

今後の展開にも注目

現在、完成時期や施設の詳細は未定ですが、プロジェクトの進行に伴って順次発表される予定です。施設内には、テーマに合わせた宿泊施設、ダイニング、ショッピングエリアが整備され、“ディズニーらしさ”と“エミレーツの文化”が融合した新たな物語空間が広がる見込みです。

この新しいディズニーリゾートは、単なるテーマパークにとどまらず、「未来の観光の在り方」を世界に示すシンボルとなるかもしれません。