
アラブ首長国連邦(UAE)は、地域情勢による航空スペース閉鎖とフライト停止の影響で出国できなくなった旅行者などを対象に、ビザ超過滞在(オーバーステイ)罰金を免除すると発表した。
発表は2026年3月4日、連邦アイデンティティ・市民権・税関・港湾保安局(ICP)が声明で明らかにした。
今回の措置は、2026年2月28日以降に発生した超過滞在罰金に適用される。
ICPは声明で、
「地域の例外的な状況によりフライトが停止または延期され、出国できなかったケースに対応する措置」
と説明している。
免除対象となる旅行者
今回の罰金免除は、以下のカテゴリーに該当する人が対象となる。
- 観光ビザ(tourist visa)保有者
- 訪問ビザ(visit visa)保有者
- 出国許可(exit permit)保有者
- 出国準備のため居住ビザをキャンセルした居住者
通常、UAEではビザ期限を超えて滞在した場合、1日あたり50ディルハム(約1,900円)の罰金が課される。
しかし今回の措置では、フライト停止など本人のコントロールを超えた事情による遅延について、罰金なしで滞在ステータスを正常化できる。
空港で専門チームが対応
ICPによると、国内空港や「Customer Happiness Centres」には専門チームが配置され、以下の対応が行われている。
- 遅延・変更フライトへの対応
- 出国手続きの支援
- 滞在ステータスの調整
対応は緊急時事業継続計画に基づき、航空当局など関係機関と連携して実施されている。
当局は、影響を受けた旅行者に対し公式サイトやアプリなどの公式チャンネルで最新情報を確認するよう呼びかけている。
背景:地域情勢による航空混乱
今回の措置の背景には、2026年2月28日に発生した地域情勢の緊張がある。
イランによる攻撃を受け、地域の安全対策としてUAEでは航空スペースの閉鎖やフライト停止が実施された。
これにより国内の主要空港でも運航に影響が発生し、多くの旅行者が出国できない状況となった。
UAE航空会社の対応としては、
- Emirates(エミレーツ航空):3月7日23時59分まで定期便停止
- Etihad Airways(エティハド航空):3月5日14時まで停止
などの措置が発表されている。
一方で、帰国を支援するための特別運航や限定的な商業便の再開も段階的に進められている。
今後の対応
ICPは今回の免除措置について、
「必要に応じて支援策を継続する」
としており、地域情勢に応じて追加措置が取られる可能性がある。
影響を受けた旅行者は、航空会社やUAE政府の公式発表を確認することが推奨されている。
参考:過去の免除措置
UAEでは2025年にも、地域情勢の影響で滞在が長期化したイラン国籍者を対象に超過滞在罰金を免除する措置が実施された。
今回の対応はそれとは異なり、国籍を問わず影響を受けた旅行者全体を対象とする広範な措置となっている。
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