
アラブ首長国連邦(UAE)の国営鉄道プロジェクト「エティハド鉄道」は、2026年に旅客列車サービスを開始する予定です。
この鉄道は、ドバイやアブダビ、フジャイラといった人気の都市を結び、快適でスピーディーな移動を提供します。特に、観光客にとってUAEの魅力的なスポットへのアクセスがぐっと簡単になることで、旅行の楽しみが広がりそうです。今回は、日本人の皆さんにわかりやすく、エティハド鉄道の魅力や主要駅の場所、どんな旅が期待できるのかを紹介します。
エティハド鉄道とは?
エティハド鉄道の旅客サービスは、まずアブダビ、ドバイ、シャジャハ、フジャイラの4つの駅からスタートします。それぞれの駅の場所を詳しく見てみましょう。
- アブダビ駅:アブダビのムッサファ工業地区とモハンメド・ビン・ザイード・シティの間に位置。ダルマ・モールやムッサファ・バスターミナルの近くで、フェニックス病院の隣にあります。市内の主要なショッピングモールやバスターミナルに近いので、観光客にも便利な立地です。
- ドバイ駅:ジュメイラ・ゴルフ・エステートの近くに建設予定。ドバイのメトロやバスを運営するRTA(道路交通局)との連携も計画されており、駅から市内への移動もスムーズになるでしょう。
- フジャイラ駅:フジャイラ市内のサカムカム地区に位置。市中心部に近く、美しいビーチや山岳地帯で有名なアラカ(Al Aqah)のリゾートエリアや、シャジャハの沿岸の町(カルバやホル・ファッカン)へのアクセス拠点となります。
これらの駅は、観光やビジネスで訪れる人々が簡単にアクセスできる場所に設計されており、特にフジャイラはUAEの「隠れた名所」への入り口として注目されています。
紫路線:UAE内完成済みの路線 グレー:UAE首長国への予定路線 水色:オマーンへの接続予定路線 オレンジ:GCC湾岸鉄道予定路線
フジャイラへの旅がもっと身近に!
エティハド鉄道の登場で、特にフジャイラへのアクセスが劇的に改善されます。フジャイラは、UAEの東海岸にあり、美しいビーチ、壮大なハジャール山脈、歴史的な要塞やUAE最古のモスクなど、自然と文化が融合した魅力的なエリアです。しかし、これまで車での移動が主で、アクセスが少し不便でした。
エティハド鉄道なら、アブダビからフジャイラまで約1時間40分で到着。車だと2時間半以上かかることもあるので、約1時間の時間短縮になります。列車は、砂漠の風景やヤシの木が並ぶ村々、山々を通り抜ける風光明媚なルートを走るので、移動そのものが素敵な旅の思い出になるでしょう。
フジャイラの観光の魅力は、ビーチでのリラックス、ハイキングやダイビングなどのアクティブなアクティビティ、伝統的な文化体験など多岐にわたります。地元のホテルでは、駅からリゾートまでのシャトルバスサービスも検討されており、観光客がスムーズに移動できる環境が整いそうです。
使用される列車の種類・速度・設備

エティハド鉄道の旅客列車
最新鋭の高速ディーゼル列車(DMU=ディーゼル動力分散方式)が導入されます。中国の鉄道車両メーカーCRRC社が7両編成の旅客用DMUを21編成供給する契約が結ばれており、各編成は最大時速200kmでの運行が可能です。
車内の座席クラスは飛行機のように複数のクラス分けが予定されており、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミー(普通席)から選択できる見込みです。実際の編成内訳は公表されていませんが、ビジネスクラス車両には1両あたり16席、エコノミー車両には56席が配置されることが明かされています。座席配置は基本的に2列+2列のゆったりした並びで、一部は進行方向を対面に向けテーブルを挟んだボックスシートになっています。
オンラインでの事前予約やモバイルアプリでの電子チケットにも対応予定
公式ウェブサイトや専用アプリから希望の日時・区間の切符をクレジットカード決済で購入し、QRコード等で乗車できるよう準備が進められています。加えて各駅には有人の切符売り場(窓口)や自動券売機も設置される見込みで、現地で現金やカードで購入することも可能になるでしょう。現在得られている情報では、「nolカードなどデジタル決済を活用した使いやすい予約・決済プラットフォームを提供する」ことが鉄道会社から強調されています。
車内設備も近代的で充実
全列車に無料Wi-Fiが完備され、コンセントやUSB充電ポートも各座席で利用可能です。さらに天井の荷物棚や車両端部の荷物置き場など大型荷物の収納スペースも用意される見込みで、空港や旅行先へのスーツケース持ち込みにも対応します。
車内には軽食や飲み物を提供するパントリー(ビュッフェ)設備も組み込まれており、電子レンジ付きのサービスカウンターで乗客がドリンクやスナックを購入できるよう設計されています。このようにエンターテインメント用モニター、Wi-Fi、充電設備、車内販売まで完備した列車は、「世界水準の設備を備えた短距離高速鉄道」としてUAE国内の通勤・観光のスタイルを一新するものとなるでしょう。
運行開始時期とつながる都市・ルート
ティハド鉄道の旅客列車は2026年に商業運行を開始し、UAE全土を結ぶ全長約1200kmの鉄道ネットワーク上で運行され、初期段階ではアブダビ、ドバイ、シャルジャ、フジャイラの各首長国に主要駅が設けられ、この4都市間の運行からスタートします。
運行開始当初の主な所要時間は次の通りです
- アブダビ~ドバイ間:約50~57分(高速道路で車だと約1時間半前後の距離が、1時間を切る見込み
- アブダビ~フジャイラ間:約105分(約1時間45分)
- ドバイ~フジャイラ間:約50分(ドバイから東海岸まで車で2時間弱の旅程が大幅短縮されます)
- アブダビ~ルワイス間:約70分(西部ルワイス港方面)
これらの所要時間は、現在の車やバスでの移動と比較して30~40%短縮され、特に交通渋滞の多いUAEでは大きな利点となります。
将来の展望
エティハド鉄道は、将来的にオマーンとの接続を目指しており、すでに建設中のハフィート・レール(Hafeet Rail)プロジェクトを通じて実現する予定です。このプロジェクトは、地域全体の接続性を向上させ、新たな旅行の可能性を広げるでしょう。
エティハド鉄道の旅客サービスは、2026年にUAEの移動をより快適で便利にする画期的なプロジェクトです。アブダビ、ドバイ、フジャイラを結ぶ駅は、観光やビジネスに最適な場所に設置され、特にフジャイラの自然や文化を気軽に楽しめるようになります。豪華列車や将来的なオマーンとの接続など、夢のようなプランも進行中。運航が開始された際には、エティハド鉄道で新しいUAEの魅力を発見してみてください!
その他のドバイの記事

JRAレーティング上位馬から見る 2026年ドバイワールドカップデーの注目馬

2026年ドバイワールドカップ:30周年を迎える競馬イベントの観戦詳細

ドバイが先進モデル、不動産トークン化プロジェクト第二段階へ

ドバイが新巨大観光スポット「アル・ライアン・オアシス」を発表

ドバイの未来的交通手段「グライドウェイズ(Glydways)」とは?

エミレーツ航空が東京(成田)便を増便!新たに「毎日1便」追加で1日2往復へ

ドバイ・ループ計画始動、最初の拠点ルートを発表

ドバイチョコの次なるトレンド!韓国発「ドバイもちクッキー」が日本でも拡大中

今年開始予定のUAE旅客列車、開設時の11駅には何がある?

UAEのアブダビで、世界初となるAIインストラクターによる自動車教習指導

ドバイ、世界初の「金でできたストリート」を建設へ

【2026年度版】ドバイメトロの乗り方ガイド – Nolカードの購入とチャージ方法

エミレーツ航空、ドバイに12,000人規模の客室乗務員村を建設へ

ドバイ生まれでスキードバイで学んだUAE選手が冬季オリンピックに初出場

UAEのTikTok投資が世界を変える?米中技術覇権争いの行方

Pax Silicaとは? UAEがアメリカ主導のAI同盟に加入し、中東のデジタルハブへ加速

ドバイに初の自動運転タクシー制御センター開設

ドバイのAIカメラがポイ捨てを即検知!罰金最大2万円で未来のクリーンシティへ

ドバイマラソン2026:25周年記念大会の詳細と登録方法









