
エキスポ2025大阪で輝く女性パビリオンは、単なる展示スペースではありません。それは、持続可能性、文化的融合、そして女性のエンパワーメントを象徴する建築の傑作であり、ドバイのエキスポ2020から運ばれた日本パビリオンの再利用によって生まれました。
ドバイから大阪へ:文化的架け橋
エキスポ2020ドバイで観客を魅了した白い折り紙のようなパビリオンが、5年後の大阪で新たな命を吹き込まれました。日本の伝統的な「くみこ」木工技術と中東のアラベスク模様を融合させたこの構造は、持続可能性の象徴として生まれ変わり、エキスポ2025大阪の女性パビリオンとして再登場しました。建築家Yuko Nagayamaは、次のように語ります。「私たちの意識は日本だけに留まらず、グローバルな融合から新しい日本らしさが生まれています。」このパビリオンは、UAEと日本の文化的なつながりを体現し、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを世界に発信します。
持続可能な建築の未来
このパビリオンの最大の特徴は、環境への深い配慮です。ドバイから運ばれた約10,000本の鋼棒と2,000個のボールジョイントは、新たな部品を一切追加せずに再構築され、CO2排出量を半減させました。Arupの精密なソフトウェアと大林組・三共株式会社の技術により、構造は大阪の新しい敷地に適応しました。Nagayamaは「素材の再利用の可能性を示す素晴らしい機会」と述べ、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献するこの取り組みを強調しています。
パビリオンの外観は、折り紙のキューブが開いた窓のように配置され、自然光を取り込み、訪問者に開放感を提供します。敷地を囲む庭園には、関西と大阪の山々から集められた木々が植えられ、エキスポ終了後には大阪の森に再植林される予定です。この循環型のアプローチは、未来の建築における持続可能性のモデルを示しています。
女性の声を増幅する空間
女性パビリオンは、1873年のウィーン万国博覧会から続く女性の表現の場としての伝統を継承し、現代の課題に焦点を当てます。「女性が繁栄すれば、人類も繁栄する」というメッセージのもと、ジェンダー平等と包括的な社会を目指します。パビリオンでは、女性リーダー、活動家、アーティスト、起業家の物語がビデオやオーディオを通じて紹介され、難民の経験や環境問題など多様なテーマが取り上げられます。

英国の芸術家Es Devlinが手掛けるオーディオ体験は、女性の変革力を強調し、訪問者に深い感情的なインパクトを与えます。特に「THREE WOMEN」展示では、作家の吉本ばななやスーダン出身の活動家Emtithal Mahmoudの物語が心を打ちます。2階の「WAスペース」では、技術、芸術、文化に関する150以上のトークやワークショップが開催され、対話とコラボレーションの場を提供します。
Nagayamaは、「女性パビリオンが、女性が直面する課題が解決され、将来は特別なパビリオンが必要なくなる社会の起点となることを願っています」と語ります。この空間は、すべての人が参加し、共に未来を築くことを奨励します。
訪問者体験:感覚を刺激する旅
パビリオンは、キャンバス、石、植物を使ったアートワークで訪問者の感覚を刺激します。静かな日本の庭園は、エキスポ全体を見下ろす休息の場として機能し、Emmanuelle Begue(カルティエ女性パビリオン副リーダー)は「訪問者がこの静かな空間で一息つき、体験に没入してほしい」と語ります。光と影のコントラストが、昼と夜で異なる雰囲気を生み出し、折り紙のファサードはまるで生きているかのように変化します。

訪問者はさまざまなパスを選択でき、インタラクティブな展示やパネルディスカッションを通じて、女性の貢献と挑戦に触れることができます。このパビリオンは、単なる展示を超え、行動を促す場として設計されています。
実用情報:訪れる前に知っておくべきこと
- 開催期間: 2025年4月13日~10月13日、毎日9:00~21:00
- 場所: エキスポ2025大阪会場、東門近く(日本パビリオン隣)
- アクセス: JR中央線「夢洲駅」または京都駅からの直通バス
- チケット: エキスポ2025のチケットが必要。詳細は公式ウェブサイトで確認
- 予約: 不要。ただし、混雑時は待ち時間が発生する可能性あり
未来への一歩
女性パビリオンは、カルティエ、内閣府、経済産業省、日本2025年万国博覧会協会の支援により実現しました。エキスポ終了後も、構造の一部は新たな形で活用される計画が進行中です。Es Devlinは、「万博はそれぞれのパビリオンがユニークな楽器のように響き合い、その影響は6か月の開催期間を超えて続く」と述べ、このパビリオンが持つ変革の力を強調します。
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