
2026年のドバイワールドカップデーは、主催者のドバイレーシングクラブが「3月28日に予定通りメイダン競馬場で開催する」との方針を示し、準備継続を明言している。
一方で、今年の大会は中東情勢の急激な悪化が大きな影を落としている。英紙・現地報道では、2月28日のスーパーサタデー以降もメイダン開催自体は継続されているが、各国の陣営は輸送、安全確保、航空便の不透明さを理由に出走可否の再検討を迫られている。JRAも3月6日、ドバイワールドカップデーの馬券発売認可申請を見送っている。
日本勢では、フォーエバーヤングやアメリカンステージなど、すでに現地入りして調整を続けている馬がいる一方、情勢を理由に遠征を取りやめる動きも広がった。
情勢を理由に辞退・回避が確認できたJRA所属馬
1. マスカレードボール
ドバイシーマクラシックに向かう予定だったが、社台サラブレッドクラブが遠征見送りを発表。輸送が滞りなく行えるか予測できず、人馬の安全確保も難しいとして断念した。今後は大阪杯を目指す方針と報じられている。
2. ジャンタルマンタル
ドバイターフを予定していたが、同じく中東情勢の緊迫化を受けて遠征見送り。高野友和調教師は「競馬は平和でやるもの」と述べ、スタッフを含めた安全確保を最優先した判断であることを明かしている。次走は香港チャンピオンズマイルなどを含めて検討中とされた。
3. ウィルソンテソーロ
ドバイワールドカップ出走予定だったが、デイリースポーツは「中東情勢悪化の影響でドバイ遠征取りやめ」と報道。高木登調教師はオーナーサイドとの協議のうえで決めたと説明し、目標をかしわ記念へ切り替えた。
4. ウインカーネリアン
アルクオーツスプリントを予定していたが、ウィルソンテソーロと同様に中東情勢悪化の影響で遠征を断念。報道では高松宮記念に向かうとされている。
5. イッテラッシャイ
UAEダービーに選出されていたが、3月8日に遠征取りやめが判明。斎藤誠調教師は「馬も人も危険な場所には行かせられない」と説明し、次走を伏竜Sに切り替えたうえでケンタッキーダービーを目指す方針を示した。
6. ケイアイアギト
UAEダービーに向けて現地調整中だったが、スポニチは「中東情勢の緊迫化を受けて回避し帰国を決断」と報道した。すでにドバイ入りしていた馬まで引き返す事態となり、情勢悪化が輸送だけでなく現地滞在継続の判断にも影響したことを示している。
7. ビダーヤ
ゴドルフィンマイルに向かう予定だったが、デイリースポーツはDMMバヌーシーが中東情勢を踏まえて出走取り止めを発表したと報道している。添付PDFでも、情勢を理由にした回避馬として整理されている。
8. ディクテオン
昨年の東京大賞典を制したディクテオンは、目標としていたドバイワールドカップへの遠征を断念。
外務省がUAEなど6カ国の危険情報を「レベル3(渡航中止勧告)」へ引き上げたことを受け、関係者協議の結果、遠征を取りやめたと発表。
9. コスタノヴァ
フェブラリーSを連覇したコスタノヴァは、受諾していたゴドルフィンマイルの招待を辞退。
前走後に歩様のスムーズさを欠く面があり、レースまでに十分な状態へ戻らない可能性があるとして遠征を見送った。
10. ダノンデサイル
Xには「ダノンデサイルはオーナーとの協議の結果、ドバイ遠征は回避して大阪杯を目標にします。 応援よろしくお願いします」と投稿。
11. ミッキーファイト
ドバイワールドC・G1(28日・UAEメイダン)の招待を受諾していたミッキーファイトは辞退を表明。次走候補は川崎記念、かしわ記念の2択だとオーナーサイドと協議中とのこと。
2026年ドバイワールドカップデーは、主催者ベースでは開催継続の方針が維持されている。しかし実務面では、安全確保と輸送不安が現実の問題となっており、日本馬でも少なくとも11頭が中東情勢を理由に遠征を見送った※2026/3/11時点。大会そのものは「予定通り」でも、出走構成は直前まで流動的なままとみるのが妥当だ。
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