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ドバイの金相場・金の購入と注意点

ドバイ(UAE)
1グラムの金の価格 (AED):
AED 367.73
更新日時 (GMT): 2025-04-01 20:05
国際金相場
1トロイオンス | 1グラムの金の価格 (USD):
$ 3118.96/oz | $ 100.12/g
更新日時 (GMT): 2025-04-01 20:42
日本
1グラムの金の価格 (JPY):
¥16468.53(税込)
更新日時 (GMT): 2025-04-01 20:42

注目のゴールドニュース

2025年03月14日
金過去最高値、一時3000ドル突破。わずか1年で1000ドル近く上昇

金(ゴールド)の国際価格が史上初めて1トロイオンス3000ドルの過去最高値を記録しました。

トランプ米大統領が欧州連合諸国からのシャンパン、ワイン、その他のアルコール製品に巨額の関税を課すと警告したことから、金価格は2025年03月13日木曜日に過去最高値に急騰。

米政権が仕掛ける貿易戦争による不確実性の高まりを受け、安全資産である金に資金を逃避する動きが目立っているようです。

2024年1月時点での平均金相場は2033ドルであり、2025年3月時点の平均相場と比較すると、わずか1年2ヶ月で約1000ドルの上昇を見せています。

ドバイと日本の金の価格

ドバイの金価格

国際金相場:

ドバイの金価格は、基本的に国際金相場に基づいています。金は世界的に取引される商品であり、価格は主にロンドン金市場やニューヨーク金市場での取引に影響されます。

税制の影響:

ドバイでは、純度99%以上の金には付加価値税(VAT)が課されません。これにより、他国と比べて金の価格が安くなる傾向があります。

需要と供給:

ドバイは金の取引ハブとして知られており、アフリカやロシアなどからの金の供給が多いです。需要が高い一方で、供給が安定しているため、価格が比較的安定しています。

為替レート:

ドバイの通貨(UAEディルハム)は米ドルにペッグ(固定レート)されています。そのため、ドルの動きが金価格に直接影響を与えます。

日本の金価格

国際金相場:

日本の金価格も国際金相場に基づいていますが、円建てで取引されるため、為替レートの影響を強く受けます。

消費税:

日本では金の購入時に10%の消費税が課されます。この税金が価格に直接影響を与えます。

需要と供給:

日本国内の需要(例えば、投資や宝飾品の需要)と供給(輸入量や国内在庫)が価格に影響します。

為替レート:

円安になると、ドル建ての金価格がそのままでも、円換算後の金価格は上昇します。逆に円高になると金価格は下がります。

ドバイで金を購入するメリット

1.価格が安い

ドバイでは、金の加工費やマージンが他国と比べて低いため、結果的に金を安く購入できます。
特に「ゴールドスーク」と呼ばれる市場では、金の相場に基づいた価格で購入できるため、観光客にも人気です。

金の市場価格は、ゴールドスーク周辺の看板や各店舗に掲示されています。価格は 24K、22K、21K、18K で、1 グラムあたり AED で表示されています。

2.税金が低い

純度99%以上の金は付加価値税(VAT)が免除されます。
純度99%未満の金には5%のVATが課されますが、観光客は空港で観光客向け税金還付制度を利用して、VAT の 85 パーセントを還付してもらうことができます。商品は参加小売店 (店の窓に免税ステッカーが貼ってあるか確認してください) から購入する必要があり、買い物客は税金還付タグの付いた販売レシートを提示する必要があります。

3.品質の信頼性

ドバイ政府が金の品質を厳しく管理しており、特にゴールドスークで販売される金は信頼性が高いとされています。
安全のために、路上の商人ではなく、店舗で購入してください。厳格な規制により、店舗で販売されている商品は本物であり、正確に説明されています。

4.選択肢の豊富さ

ドバイでは、24金や22金などの高純度の金製品が多く取り扱われています。これらは資産価値が高く、投資目的にも適しています。
アクセサリーやインゴットなど、さまざまな形状やデザインの金製品が揃っています。

5.交渉の余地

ドバイでは価格交渉が一般的です。売り手は高い値段を設定します。価格の重量要素は交渉できませんが、製造費用は交渉可能なので、大幅な値下げも可能場合があります。
クレジットカードは受け付けていますが、現金で支払った方が通常、割引率が高くなります。

ドバイから日本に金を持ち込む際の注意ポイント

1.税関での申告

1kg以上の金地金(純度90%以上)を持ち込む場合は、税関で事前に申告が必要です。
また、金地金以外でも、20万円を超える金製品を持ち込む場合は、申告して関税や消費税を支払う必要があります。

2.免税範囲

日本では、総額20万円以下の物品は免税対象となります。ただし、1点の購入価格が1万円を超える場合は、免税範囲内でも申告が必要です。

3.消費税の影響

日本では金の取引にも消費税が課されます。海外で購入した金を日本で売却すると、消費税分の利益が得られるため、密輸が問題視されています。正規の手続きを踏むことが重要です。

4.持ち込み方法

金を持ち込む際は、適切に梱包し、紛失や盗難に注意してください。
大量の金を持ち込む場合は、事前に税関や専門家に相談することをおすすめします。

5.罰則

申告を怠ると、金の没収や罰金、最悪の場合は刑事罰が科される可能性があります。ルールを守ることが大切です。

6.書類の準備

税関で必要な「携帯品・別送品申告書」を記入し、正確な情報を提供してください。

ドバイに金が集まる理由

ドバイに金が集まる理由はいくつかあります。主に以下のような要因が挙げられます。

1. 歴史的な交易拠点

ドバイは古くから中東・アフリカ・アジアを結ぶ重要な貿易拠点であり、金の取引も盛んに行われてきました。インドやアフリカの金市場とも深い関係があり、多くの金がドバイ経由で取引されます。

2. 税制優遇(無税または低税率)

  • 金取引の税制優遇: ドバイは長らく金取引に対する関税や付加価値税(VAT)がなかったため、世界中のトレーダーが集まりやすい環境でした。(現在は一部に5%のVATが適用されていますが、取引所では還付制度もあります)
  • キャピタルゲイン税なし: 金の売買による利益に対する税金がかからないため、投資家にとって魅力的な市場となっています。

3. ドバイ・マルチ・コモディティーズ・センター(DMCC)の存在

  • DMCC(Dubai Multi Commodities Centre)は、ドバイ政府が設立した自由貿易地域で、貴金属取引を促進する役割を果たしています。
  • 世界的に有名な金精錬所やトレーダーがここに拠点を置き、金の流通をスムーズに行える仕組みが整っています。
  • Dubai Gold & Commodities Exchange(DGCX) では、金の先物取引も行われており、金融市場との結びつきも強い。

4. 金の精錬と再輸出拠点

  • ドバイには世界トップレベルの金精錬所が集結しており、アフリカやアジアで採掘された金がここで精錬されます。
  • 主にスイスやインド、中国などの市場へ再輸出されることが多く、ドバイは重要な中継地点となっています。

5. 金市場(Gold Souk)の存在

  • ドバイ・ゴールド・スーク(Gold Souk)は、世界的に有名な金市場であり、多くの観光客や投資家が訪れます。
  • 世界最大級の金取引が行われており、金の売買が活発。

6. 地政学的な利点

  • ドバイは中東、アフリカ、ヨーロッパ、アジアの交差点に位置し、多くの国々との取引がしやすい。
  • 特に、アフリカの金鉱山からの金の取引拠点として重要な役割を果たしています。
  • インドや中国などの巨大市場へのアクセスも容易であり、世界的な金の取引ネットワークの中心となっています。

7. 安定した金融システム

  • ドバイは国際的な銀行や金融機関が集まる場所であり、安全な取引環境が整っています。
  • 金は暗号資産(仮想通貨)との交換手段としても人気があり、新しい形の金取引市場も発展しています。

8. 観光需要と贈答文化

  • ドバイを訪れる観光客の多くが、金製品を購入する目的を持っています。
  • 特にインド系住民が多く、結婚や祭事での金需要が高いため、金取引が活発。

DMCCの金市場における役割

Dubai Multi Commodities Centre(ドバイ・マルチ・コモディティーズ・センター)は、ドバイを世界最大級の金取引ハブとして確立するために設立された自由貿易地区であり、金の取引、精錬、輸出入、認証を統括する中核機関です。

DMCCは、ドバイの金市場の透明性・信頼性を向上させるとともに、世界中の金取引業者に有利な環境を提供しています。

1. 金の取引市場の運営

DMCCは、ドバイの金市場を世界的な取引拠点として成長させるために、ドバイ・ゴールド&コモディティーズ取引所(DGCX)を運営しています。

DGCX(Dubai Gold & Commodities Exchange
  • 世界中のトレーダーが金の先物取引(Gold Futures)を行えるプラットフォーム
  • 米ドル建ての金取引が可能で、価格の透明性を確保
  • 取引規模は年間数千トン規模に達し、ドバイが世界の金市場の中心地であることを示している
現物金取引の促進
  • DMCCでは、金地金(Gold Bullion)の取引が活発に行われており、世界の金市場と直結した取引ネットワークを構築
  • 金ETF(上場投資信託)やデリバティブ商品の開発も推進し、投資家に多様な選択肢を提供

2. 金精錬所の認証・監督

DMCCは、ドバイにある精錬所を国際基準に準拠した形で認証・監督しており、違法な金取引や資金洗浄を防ぐ役割を果たしています。

DMCC Responsible Sourcing of Gold
  • DMCCに登録された金精錬所は、このプログラムに基づき、金の供給源の透明性と倫理的調達を証明する必要がある
  • OECD(経済協力開発機構)のガイドラインに準拠し、紛争鉱物の取引を排除
Dubai Good Delivery(DGD)
  • DMCCが定める「ドバイ・グッド・デリバリー」基準に準拠した金地金(Good Delivery Gold Bar)を認定
  • OECD(経済協力開発機構)のガイドラインに準拠し、紛争鉱物の取引を排除
  • ロンドン貴金属市場協会(LBMA)の基準と同等の品質を保証
  • 認定された金は、国際市場で信頼性の高い金として取引可能

3. 金の輸出入と物流の支援

DMCCは、ドバイを通じた金の輸出入を円滑に進めるための物流支援も提供しています。

ドバイは世界最大の金取引・輸出拠点
  • ドバイは年間1,000トン以上の金を輸出・輸入しており、世界の金流通量の約25%を占める
  • DMCCがこの取引を支援し、アフリカ・アジア・ヨーロッパへの輸出の中心地として機能
税制優遇と自由貿易区の活用
  • DMCCに登録された企業は法人税ゼロ・輸出入関税ゼロの恩恵を受けられる
  • 金の輸出入に関する規制が緩和されており、迅速な流通が可能
  • ゴールド・ヴォールト(金庫)の提供により、大規模な金保管施設を確保

4. デジタル化とブロックチェーン技術の活用

DMCCは近年、金取引のデジタル化を推進しており、ブロックチェーン技術を活用した取引の透明性向上にも取り組んでいます。

デジタルゴールド・プラットフォームの開発
  • ブロックチェーン技術を活用し、金の出所を追跡可能にする「デジタル金取引プラットフォーム」を開発
  • 金のトークン化(Gold-backed Token) により、より小口の取引を可能に
仮想通貨と金取引の統合
  • 一部の仮想通貨取引所と提携し、デジタル資産としての金取引の実験を進めている
  • 将来的には、金のトークンを通じた「スマートコントラクト」による安全な金取引が期待される

ドバイにある金の精錬所

ドバイの金精錬所は、金やダイヤモンドの取引が可能なDMCCのフリーゾーンに多く集中します。

エミレーツ・ゴールド(Emirates Gold DMCC)

エミレーツ・ゴールドは、ドバイに拠点を置く製油所兼造幣局で、30年の歴史を持ち、ドバイで最も古い金の精錬所の一つです。金のバーやコインの製造を行っています。

投資家やジュエリー業界に幅広いサービスを提供し、ドバイの「ゴールドシティ」としての地位を支えています。

主な事業:
精錬 / 分析 / 製錬 / 地金取引 / コイン・バーの鋳造 / 貴石の分離 / 特注ギフト製造

公式サイト:
https://www.emiratesgold.ae

所在地:
ドバイ、ジュメイラ・レイクス・タワーズ(DMCC地区)

アル・エティハド・ゴールド(Al Etihad Gold Refinery DMCC)

アル・エティハド・ゴールドは、ドバイを拠点とする貴金属精錬所で、地域内外で高い評価を得ています。

責任ある鉱物調達プロセス(Responsible Minerals Assurance Process)に準拠しており、持続可能性と倫理的なビジネス慣行を重視しています。

主な事業:
精錬 / 分析 / 製錬 / 鋳造 / 貴石の分離

公式サイト:
https://www.aletihadgold.com

所在地:
ドバイ、ジュメイラ・レイクス・タワーズ(DMCC地区)

ガルフ・ゴールド・リファイナリー(Gulf Gold Refinery)

ガルフ・ゴールド・リファイナリーは、ドバイを拠点とする貴金属精錬所で、国際的な基準に準拠したサービスを提供しています。

OECDの責任ある金の調達ガイドラインに準拠しており、持続可能性と倫理的なビジネス慣行を重視しています。

主な事業:
精錬 / 分析 / 貴金属仲介 / ファイナンス / 貴金属の物流

公式サイト:
https://gulfgoldrefinery.com/

所在地:
ドバイ、ジュメイラ・レイクス・タワーズ(DMCC地区)

サム・プレシャス・メタルズ(SAM Precious Metals)

ガルフ・ゴールド・リファイナリーは、アラブ首長国連邦(UAE)を拠点とする世界クラスの貴金属精錬所で、特に金と銀の精錬において高い評価を得ています。

UAEおよびエジプトに精錬施設を持ち、今後さらにグローバルな拡大を計画しています。持続可能性と倫理的なビジネス慣行を重視し、顧客満足度の向上に努めています。

主な事業:
精錬 / 分析 / 鋳造 / 地金取引 / 貴金属の物流

公式サイト:
https://sampreciousmetals.com/

所在地:
ドバイ・プロダクション・シティ(Dubai Production City)

エム・ティ・エム&オー・ゴールド(MTM&O Gold Refinery DMCC)

アラブ首長国連邦のDMCCフリーゾーンで操業しているMTM&Oは、金と銀の精錬、製錬、キロバール、地金生産の最先端技術を活用したハイテク精錬施設です

金の調達にはOECDおよび経済省の責任ある調達ガイドラインを強く支持しており遵守しています。

主な事業:
精錬 / 分析 / 鋳造 / 貴金属の調達 / 貴金属の物流

公式サイト:
https://mtm-o.com/

所在地:
ドバイ、ジュメイラ・レイクス・タワーズ(DMCC地区)

プレステージ・プレシャス・メタルズ(Prestige Precious Metals DMCC)

プレステージ・プレシャス・メタルズは、貴金属の回収分析と精製、個人向けアイテムの製造、業界、宝飾品の製造から、あらゆるタイプのオペレーター向けの輸送および物流サービスまで、生産チェーン全体を対象とした完全なソリューションを提供しています。

主な事業:
精錬 / 分析 / 鋳造 / ファイナンス / 貴金属の物流 / 鋳造 / 貴金属の保管庫

公式サイト:
https://www.prestigemetals.ae/

所在地:
ドバイ、ジュメイラ・レイクス・タワーズ(DMCC地区)

DMCCフリーゾーンの金関連会社